オホーツクえんがる産業振興協議会

夏の美味しいアスパラ”遠軽にょっきーず”

みなさんこんにちは。オホタ編集長の佐久間茜華です。

 

 

 

 

 

今回、オホーツク紋別郡にある遠軽町へお邪魔してきました。遠軽町の名前は、がんぼう岩の見晴らしの良い高台を示すアイヌ語である”インカルシ”が由来。面積は北海道内で5番目に大きいのですが、なんと言ってもアスパラの産地として有名です。

そもそも、遠軽町の山に囲まれた地形が昼夜の寒暖差を生み、アスパラの甘味を強めているそうです。遠軽町だからこそ、美味しいアスパラが育っているんですね。

 

遠軽とアスパラの歴史

江戸時代にオランダ人から日本へ伝わった”観賞用”のアスパラ。遠軽町のアスパラ栽培は昭和15年に始まりましたが、戦争が始まり栽培作物が割当制となったため、別の作物栽培が主流となっていきました。アスパラ栽培が再開したのは戦後、昭和32年。

当時ホワイトアスパラが主流の中、試行錯誤しながらグリーンアスパラの栽培を継続。「オホーツクアスパラガス」が次第に知名度を上げていき、昭和55年には生産額が1億円を突破しました。

しかし、またも問題が発生します。昭和60年代には土壌病害や生産者の高齢化で作付け面積は徐々に落ちていきました。

 

遠軽にょっきーずで再び。

遠軽町瀬戸瀬にある岡村農場さん

 

衰退する中、平成に入り再び活気を取り戻そうと新たな動きを見せます。それは、「ハウス立茎栽培」です。平成10年に試験的に栽培がスタートしたこの栽培方法は、春に出てきたアスパラを1株あたり4〜5本残し、それを親茎として育て、栄養分を十分に蓄えた株から新芽を取ります。この方法は収量・価格共に安定すると言います。

 

背が高い葉の間を進み、下を覗くとアスパラがニョキッと生えています。

 

 

右手に生えているのが「もうじき収穫できる夏採りアスパラ」

 

平成15年、農家3戸による”研究会”を発足し、遠軽にょっきーずという愛称でアスパラの生産を開始しました。今では6戸の農家となり、「遠軽町立茎アスパラ生産組合」を立ち上げ、活動をしています。

遠軽にょっきーずの名前は、”太陽にまっすぐ伸びていくアスパラガスのように、自分たちも成長していきたい”ということが由来となるそうです。

 

 

春採りや露地で採れるアスパラに比べると、この夏採りアスパラはまだあまり認知がないと言います。遠軽にょっきーずは様々なメディアへ情報提供したり、地元小学生の社会見学学習として”収穫体験”を行っています。さらに、首都圏飲食店やホテルへの売り込みも欠かしません。それからもう1つ…

 

遠軽を売り込むアスパラの化粧品も作られているんです。

北海道・オホーツクから発信する肌に優しいスキンケア。遠軽町に本社をおく株式会社マイスターさんは 主に、遠軽町の希少なはちみつを保湿成分として配合したスキンケア商品を販売します。

 

マイスターさんでは数年前、アスパラを出荷する際に出る”切り落とし”を使って「アスパラガスマルチバーム(全身用固形クリーム)」をつくりました。アスパラガスから抽出するエキスも、良質な保湿成分となるんだそうです。

 

 

遠軽で栽培される希少なスペアミントで香りづけしたこのクリーム。赤ちゃんにも使えるほど優しい商品で、乾燥がきになる部分に潤いを与えてくれます。筆者も使わせていただきましたが、塗った瞬間に”さらっと”する、仕事をする手にうってつけの商品でした。

 

 

遠軽夏採りアスパラ”遠軽にょっきーず”を美味しく食べて

 

 

昨年5月に新たに遠軽町にオープンした”えだ松”さん。

札幌で40年ほどホテル料理長を務め、STVどさんこワイドの教えて料理長に出演し長年活動されていました。現在は札幌ベルエポック製菓調理専門学校講師や北海道日本調理技能士会 会長を務める オーナーの枝松茂伸さんは遠軽町瀬戸瀬生まれ。

遠軽町に戻り、地元の食材を十分に使いたいと話す枝松さんは、夏採りのアスパラも早速利用。遠軽町の枝豆や遠軽町の茄子を合わせて、メニューを考えます。

枝松さんは、夏はズッキーニなど数少ない青野菜で調理しなければいけなく、この夏採りアスパラがあると夏でも幅広いメニューが考えられると”にょっきーず”に期待します。

 

2017匠の夏採りアスパラ料理フェアは7月17日から

今回お話を伺ったのは、オホーツクえんがる産業振興協議会の長原 裕一さん。2017年7月から遠軽町で開催される「2017匠の夏採りアスパラ料理フェア」の企画に携わっています。

平成22年から始まったアスパラ料理フェアは、例年春採りアスパラを使っての開催でしたが、今年はじめて夏採りアスパラを使っての開催となります。夏野菜としてのアスパラをぜひたくさんの方に食べていただきたいと、飲食店の皆さんと意見交換しながら取り組みます。

産地 遠軽で夏採りアスパラ料理フェア 7月17日(月)〜8月20日(日)